ワッツ コンサルティングは経営コンサルティングと
マーケティングコンサルティングサービスの会社です。
企業を成功に導くのは、事業戦略、マーケティング戦略だと思います。
私たちは「戦略とは、企業がお客様の期待に応えるため、
自身の長所を活かし、変化に立ち向かう決意」だと考えています。
そんなお客様企業のため私たちは
明快な方法論と豊富な経験、
暖かいハートを持ってお手伝いいたします。
今月の一言
ないならつくる /らしさを生かす /つながりは力 /地元で育てる /みんなが安心
『日本の未来は島根がつくる ― 人口減少時代の地域づくり69のヒント− 』
(田中輝美 著 山陰中央新報社 2024年4月初版)
代表・高橋の一言
島根県出身の友人と話す機会が増え、島根に興味を持つようになりました。島根県といえば100年前の人口を下回った唯一の県だそうです。それだけに、いち早く人口減少問題に向き合い、全国に先駆けて戦ってきた事例・実績があると聞いています。例えば「新プロジェクトX」(2024年5月放送)が紹介した離島・海士町もその一つ。今から20年前、急激な人口減少と財政破綻の危機に追い込まれていましたが、島の未来を守るため、役場から身を切る改革を断行。それをみた町民も立ち上がりました。海士町で採れる白イカや養殖の岩牡蠣を活かした新たな産業振興にも取り組みました。
それくらいの情報はあったので、『日本の未来は島根がつくる』という書名を見て、なるほど「いいね」と思う気持ちで読んでみました。著者の田中輝美さんは島根県浜田市出身・在住のジャーナリスト。かつて月に一度の取材を重ねた69の連載記事を5章に分けて紹介しています。その5章の見出しはどれも簡潔で、著者はこれからの人口減少時代の問題解決をして行く上で大切なキーワードとして紹介しています。
今月の一言は、その5つの見出しを並べたものです。1章は「ないならつくる」。なんと主体性に溢れた力強い言葉でしょう。解説には「『ないものが多い』と言われがちな島根。でも、ないことを嘆く必要はない。ほしいものは自分たちでつくったらいいから」とあります。3章の「つながりは力」では、「人、モノ、地域の多様なつながりや新しい連携のかたちをつくり、そして役割分担することがリソースの少なさをカバーする以上の大きな力になる」と。これも道理です。
元気の出る本です。問題解決に行き詰まったら、しばし、その問題を離れてこの本を読んでみてはいかがでしょう。視点が変わり再度チャレンジする元気が出るかも知れません。